帯状疱疹後の神経痛(PHN)にマッサージは効果がある?

帯状疱疹後の神経痛(PHN)にマッサージは効果がある?

帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルス(Varicella-Zoster virus)が再活性化することで発症し、痛みを伴う発疹が現れる疾患です。発疹が治った後も、長期間にわたって神経痛(帯状疱疹後神経痛、Postherpetic Neuralgia: PHN)が残ることがあります。この神経痛は、皮膚のかゆみやヒリヒリ感、鋭い痛みなどが特徴で、日常生活に大きな影響を及ぼすこともあります。

では、この帯状疱疹後の神経痛にマッサージは効果があるのでしょうか?本記事では、マッサージによる痛み軽減の可能性についてご紹介します。

1. 帯状疱疹後神経痛(PHN)の原因と特徴

帯状疱疹は神経に沿ってウイルスが再活性化するため、炎症が生じ、神経が過敏になります。この炎症が治まった後でも、損傷した神経が異常な痛みの信号を送り続けることがあり、これがPHNの原因とされています。

PHNの症状は人によって異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 焼けるような痛み
  • 触れただけで感じる強い痛み(アロディニア)
  • しびれや感覚異常
  • 皮膚の過敏感

2. マッサージがPHNの痛み軽減に役立つ理由

マッサージは、筋肉や皮膚を優しく刺激することで血流を促進し、神経の回復を助ける効果が期待できます。特に以下の点が、PHNの痛み軽減に貢献する可能性があります。

血流の促進

神経の修復には十分な血流が不可欠です。マッサージにより血流が改善されることで、神経組織への酸素や栄養供給が増し、回復が早まる可能性があります。

筋肉の緊張緩和

帯状疱疹後の神経痛が続くと、痛みをかばうために筋肉が緊張しやすくなります。この緊張がさらに痛みを引き起こす悪循環に陥ることも。マッサージは筋肉のこわばりを和らげ、神経への負担を軽減します。

自律神経のバランス調整

慢性的な痛みは自律神経の乱れを引き起こし、ストレスや不眠の原因になることもあります。優しくリラックスできるマッサージは、副交感神経を優位にし、リラックス効果を高めることで痛みの感じ方を和らげる可能性があります。

3. どのようなマッサージが適している?

PHNの方に適したマッサージは、以下のような優しい施術が中心になります。

リンパドレナージ

やさしい圧でリンパの流れを促すことで、炎症を抑え、神経の過敏症状を和らげることが期待できます。

筋膜リリース

神経の圧迫を緩和するため、軽いタッチで筋膜をゆるめる施術が効果的です。

軽擦(けいさつ)マッサージ

皮膚の表面をなでるように優しく刺激することで、痛みの閾値を上げ、過敏な神経を落ち着かせる効果が期待できます。

4. マッサージを受ける際の注意点

帯状疱疹後の神経痛に対してマッサージを受ける際は、以下の点に注意しましょう。

強すぎる刺激は避ける 神経が過敏な状態なので、圧の強いマッサージは逆効果になる可能性があります。優しいタッチの施術を選びましょう。

医師と相談する PHNの症状が強い場合や、痛み止めを服用している場合は、マッサージを受ける前に医師に相談すると安心です。

炎症が残っている場合は避ける 帯状疱疹の発疹がまだ治っていない段階では、マッサージを行うと症状が悪化する可能性があるため、炎症が完全に治まってから施術を受けましょう。

まとめ

帯状疱疹後の神経痛(PHN)は、慢性的な痛みが続くこともあり、生活の質に大きな影響を与えます。しかし、適切なマッサージによって血流の促進や筋肉の緊張緩和を図ることで、痛みを和らげる可能性があります。強い刺激を避け、優しい施術を選ぶことで、より快適な日常を取り戻す手助けになるでしょう。

当院では、PHNの方にも対応可能なやさしい施術を提供しています。ご興味がある方は、お気軽にご相談ください。

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